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リハビリ記録その31

2005-6-05 山内正敏

 スウェーデンでは今年から祭日が1つだけずれて、いままでpingstの翌月曜日が休みだった代わりに6月6日が休みとなっています。というわけで、3連休でのんびりしています。
 春らしい気候のお陰で 歩行訓練 は快調で、最速で3キロ弱の周回坂道コースを1時間で歩けるようになっています。但し、過去最大の5キロ半強(2時間20分)を歩いた日は、ちょっと寒かったのに薄着だったのが災いして、直後に風邪を引いて1週間ほど練習をお休みにせざるを得ませんでした(お陰で論文が仕上がったけど)。昨日、10日振りにマトモに歩いたところです。
 低い歩行器はよほど腰の訓練になるらしく、その副産物として、 机に手をついて立ち上がる訓練 で、椅子が完全に固定されていれば(というか、ベッドの縁を使えば)、それに膝の裏側を寄り掛かるようにして、膝頭に両手をついてゆっくり座る事が出来るようになっています。立ち上がる時は膝頭でなく机に両手をつけなければなりませんが、これも膝頭で済むのは時間の問題だと思います。ただし、この訓練の際は、膝にも足首にも固定バンドが必要(それが無いとまだまだ無理)なので、膝、足首などを含めた総合的な訓練はプールの際の同様の訓練で補っています。
 そのプール訓練ですが、膝頭に手を当ててバランスする訓練を階段3段目(水深65cm)で始めました。今までは2段目(水深80cm)。但し、両手は無理で、片手はしっかりと手すりを握らなければなりません。プールでは、他に階段を下る向きの昇降で5段目(水深35cm)ー4段目(水深50cm)間が可能になった他、階段4段目(水深50cm)と3段目(水深65cm)に片足ずつ置いての 四つん這い屈伸 で、膝を7割ほど曲げられるようになり(完全に曲げると力不足で伸ばせない)、もう一つ、一番浅いエリア(水深105cm)で 手を使わない片足バランス も可能になっています。
 手の方は、自力で電子レンジを使う事(重くて熱した皿を取り出す作業)が出来るようになって、介護の居ない時の不便度が一つ下がっています。3人目の介護がまだ決まらない現状では、誰かが病気になった時の当日の臨時を探すのが極めて困難なので、自分で食事を暖められるというのはかなり重要な進展で、現に既に2度も、介護無しで午後または午前を過しており、前日に作った食事を暖め直して何とか凌ぎました。ただ、ナイフはおろかハサミも使えない現状では、包装のしてあるインスタント食品は開封するのが困難で、非常食という意味を余り成しません。現在、袋を歯と両手を使って開ける練習をしているところですが、成功率はあまり高くありません。あと、皿とかの食器を取り出すのも無理なので(車椅子では食器棚に届かない)、下手に前夜の介護が完全に片付けてしまうと、いざと言う時に、食器が取りだせない問題があります。

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 他の活動としては、 合唱の発表会 が3回あり、そのうちの2回目は室内用の肘歩行器でなく、低い普通の歩行器で立って歌っています。
 話は変わって夏の出張ですが、フランスの代わりに近場のトロムソで1ヶ月後に行なわれる会議に車で参加する事になりました。で、その時に一緒に行く介護が、その時の1週間出張で音を上げなければ、彼に日本までの往復を同伴して貰う事にしました。給料を75%に加えて、国の病気保険(15%)も貰っている私にとって、今回だけは金の問題ではありません。但し、過労を予防すべく、日本では彼に休暇を取って貰って、私は宮崎市で民間の介護を頼む事になると思います。このプランは、1ヶ月後の出張が上手く言った場合の計画なので、それまでは、それ以上の予定はちょっと立てられません。

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 最後に例によって軽い話です。先日ナノ・テクノロジーの談話会を聴いている時に ふと思い付いた話 を、さらさらと書いてみました。暇を持て余している方はどうぞ。

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