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リハビリ記録その27

2005-2-05 山内正敏

 雪不足の年内から一転して、冬至以来大雪が続き、既に10年に1度のレベルの積雪になっています。そのあおりで、アパート前の路地の路面は、硬い雪の層が厚さ20cmぐらいになり、しかも凸凹だらけで、ちょっと歩行器が難儀な状態が続いていました。まあ、歩行の訓練にはなるので、決して悪い事は無いのですが。
 まあ、この程度は軽い問題で、困っているのが腰痛です。昔の持病(ランニングをしていたら必ずなるのだけど)が再発し、回復に伴ってこの数ヶ月特に酷くなっています。腰にかかる負荷が大きくなったせいか、仕事で座り続ける時間が長くなったせいなのか良く分かりませんが、とにかく先月は 足腰のウエイトトレーニング での負荷を落とさざるを得ませんでした。腰痛の時に有難いのがプールなので、出来ればウエイトトレーニングの代わりに毎日プールに行くたいところですが、病院のプールだと利用者の上限がある関係(というかスタッフの予算の関係と云った方が正しいでしょうが)で、週に2回が限界です。実は、さほど遠くないところに市民プールもあり、年1万円で毎日使えるのですが、残念ながらカテーテルの関係で市民プールでは着替えが出来ません。そういう訳で、諦めて病院プールの週2回に甘んじています。
 そのプールですが、一番浅い所(深さ 105cm)を手を使わずに歩く訓練で、若干不安定ながらも、横向きもかなり無難に歩けるようになっています。あと、階段の2段目(深さ 75cm)で片手で手すりを掴みながら片足立ちをする訓練を始めています。同じく2段目では 立った状態から中腰に曲げる ダイナミックな訓練も2ヶ月前からやっておりますが、最近ようやく余りバランスを崩さなくなってきました。
 松葉杖の方は、十分な雪(=転倒しても安全)のもと、3ヶ月ぶりに本格的に歩き始めましたが、やはりアスファルトのように速く歩くのは無理で、安全を確認しながらややゆっくり歩いています。そういう訳で1キロに1時間半かかっていますが、夏と違って、1時間以上歩いても、体重を松葉杖に預ける事がなくなり、平地では松葉杖はバランスを取る為だけに使っています。あと、松葉杖のまま体重計に乗る訓練(両足を揃えなければならないうえに、段差の分松葉杖が低くなってバランスが取り難い)を1年近く前からやっていましたが、ようやく体重計の目盛りが体重と同じ値になるようになりました。つまり重さに関しては松葉杖に頼らなくなったという訳です。そういう訳でいよいよバランスの問題になってきましたが、これは脚力だけでなく、膝の下、特に 足首 や親指の回復にかかっているところがあり、現在、有効な訓練法を模索中です。
歩行器の方は路面の悪さにも関わらず4キロ程歩いたりしています。先日は街の2つの中心(昔ながらのいわゆるセンターとモータリゼーションを反映した大型店群)の両方をはじめて同時に行きました。家を出た時は風が無かったのに2ヶ所目についた頃は猛風となり、帰りはさすがに始終介護に歩行器を支えて貰いました。ちょっと介護が気の毒です。
 回復の遅れている手の方はそれでも少しは進展があり、先日はじめて財布の小銭入れのチャックを両手で開閉しました。指が回復した為と云うより、使えない指を最大利用する技術がついた為だとは思いますが、とにかく嬉しい事です。

 その反面、気になっている事もあります。半年前からほぼ正確に月に1回、1センチ大の白い塊を吐き出します。吐き出す数日前から胃に異物感があり、これが胃石である事はほぼ確実なのですが、原因が分かりません。酢を飲むようにしても駄目で、先日とうとう胃カメラで調べて貰ったものの、全くの正常だそうで、医者ともども首を傾げています。一番ありうる想定は、病気によって全般的に分泌が減った為というものです。前にも書きましたが、病気のあと明らかに唾液が減り(これが虫歯の原因になった)、明らかに皮膚の水気が減っています(そのため指が常に乾燥した状態にあって、始終指を嘗めなければならない)。とすれば、同様に胃液が減っていてもおかしくありません。運動神経の消失に伴う分泌液の変化の研究なんてあるのでしょうか? 知っている人があったら聞いて見たいものです。
 さて、介護のほうも変化がちょくちょくあります。私の介護は3人のローテーションですが、オリジナルメンバーの1人は、もともと市の介護課の別の部門から2年間だけ僕の個人介護に来ていた人で(こういう風に一時的に別の仕事に従事する事が出来る制度のお陰で、スウェーデンでは自分にあった職種職場を試行錯誤で選べるようになっている)、彼女が10月に古巣に戻ったあとに夏の臨時をそのまま採用したのですが(彼女は高卒直後ながら、子供の頃に介護を受けた経験があるので、コミュニケーションが楽)、キルナの女の子の例に漏れず、採用当初から暖かくてファンシーな南に行きたい南に行きたいと騒いでいて、とうとう3月からスウェーデン南部の暖かい島に移る事になりました。そういう訳で、僕はまたも1から新しい介護に訓練その他を教えなければなりません。今の所、新しい介護は決まっていませんが、まあ、2年前と違って誰が来てもそう困る事は無いでしょう。

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 最後にオーロラですが、全天カメラの 昨年の結果 をまとめてみました。3月を境に突然オーロラの出が悪くなっているのが分かると思います。これが一時的なものなのか11年周期によるものかは残念ながら分かりません。
 あと、蛇足ながら、かなり昔に書いた雑文をようやく アップ しました。暇を持て余している方はどうぞ。

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