2017-7-30
山内正敏
月の前半は雨気味かつ寒風で昼間の体感気温すら5〜8度の日々が続きましたが、後半は20度を超える微風晴天の日も多く、休暇に入ったこともあってとにかく良く歩きました。そのためか、歩行器・松葉杖ともに記録ラッシュで、休暇を有意義に使っている感じです。
まず松葉杖ですが、2回に1回は何らかの新記録という状態で、坂の多い2.5kmコースを56分(昨年より3分半速い)で歩いているほか、あまりにも多い雨天ゆえに歩いた病院廊下(往復 170m)30往復では、1時間39分と、2ヶ月前に出したばかりの記録を3分も更新して、同時に後半20往復だけでもベストタイ記録と、自分でも驚くペースで歩ききっています。
歩行器の方は、2年前に
閉鎖になった旧国道
(地下坑道の拡大で亀裂の危険が出るから)が、そこを買い上げた鉱山側が、半年閉鎖(陸橋を崩して砂利で埋める作業をしていた)後に、自転車程度だけが入れるようにして再開したことから、夏場の
ベストのコース
となっていたので、そこを往復する訓練(アパートからだと往復9.3km)を何度もしています。途中300km(往復で600m)ほどが砂利道(片道8〜12分かかる)になっているために、全力で歩けるのは、その先の往復6km部分ですが、そこをベストで59分弱で歩いており、これは昨年までのベストよりは速いテンポです。また、400mトラックを周回する「最速」距離訓練では、ついに25周(10000m=陸上トラック競技での最長距離)を90分以内で完歩するという数年来の目標を4度目の挑戦で達成しました。
2008年夏:12周, 2009年夏:15周, 2010年夏:15周, 2011年夏:17周, 2012年夏:20周(軽い旧歩行器)
2013年夏ベスト:20周73分(ここから重い新歩行器)
2014年夏ベスト:18周66分
2015年夏ベスト:21周75分
2016年夏ベスト:17周63分
2017年7月まで:25周90分
ちなみにベストのラップタイムは2〜3年前よりはるかに遅く、その代わりに、ベストに近いラップを最後まで維持出来るようになったのが最大の理由です。さらに1分当たりの歩数も数年前より落ちていて、それを歩幅で稼いでいる感じとなります。それぞれが老化(ピッチが遅くなる)とリハビリ効果(歩幅が大きくなる)に対応しています。逆にいえば、どんな項目であれ、ピッチが上がっている項目はリハビリの効果が高いと言えるでしょう。
以上の項目だけでもひと夏の成果としては十分ですが、今夏の最大の成果は別にあって、それは足首固定器を使わない(=足に補助具を何も付けない)歩行器歩行です。今まで5km以上歩いたのは、2年前の6km弱/2時間の一回だけだったのが、今週3度もこれを上回る距離をあるき、水曜日には上記の旧国道往復9.3km(うち砂利道600m強)を2時間18分で歩いています。特に車止めアスファルト区間の往復6kmは73分(時速約5km)という、予想外の好タイムで歩いて、その際に毎分102歩のピッチを20分近く維持してしまいました(過去のベストは92歩)。これは足首を固定した時のピッチ(過去ベストは毎分114歩であるものの、今年のベストは毎分108歩)と大差ありません。
これだけ(急に)速くなった最大の要因は腿がしっかり上がるようになったためで、それが同時に松葉杖での記録更新につながっているようです。最近の長距離界は「忍者走り」のような、腿を上げすぎない走りがほめられていますが、ことリハビリ・老化防止には腿をあげるほうが良いようで、私の場合は、それが記録にも繋がっているようです。
最後に無駄話です。
キルナ市の移転が本格的に始まりました。建物の取り壊しは2年前の夏に第一陣があったものの、昨夏はお休みでのんびりしていると思ったら、今年は第一陣のアパート群の残りが
取り壊された
ほか、駅周辺の取り壊し(写真
1,
2)
が始まり、挙げ句に、いくつかの「文化的価値のある建物」の移転が始まりました。その様子は、
キルナ移転の公式サイト
の写真集に載っています。
ちなみに移転の理由は鉄山の地下採鉱の拡大に伴う
崩落・亀裂の影響範囲
が街に及ぶようになったためで、亀裂拡大の分かりやすい写真は
1,
2,
3
がおすすめです。あと、橋の撤去の様子は
こちらで、
特に昔(1998年や2013年)との比較なら1998年の
今ではなくなっている湖が映っている写真
や2013年版の(今は廃道になっているけと)
道路が新たに見える写真
でしょうか。
面白いのはグーグルマップで、衛星写真に10年近く前のものが使われているために、今では陥没したところに道路が載っていたりします。
8月1日追加:本日、キルナ市庁舎の時計台(1964年に第3回Kasper Salin賞=「その年のベスト建造物」に選ばれた)の 先端部が取り外されました。
============================================