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リハビリ記録その163

2016-6-5
山内正敏

 4月までの寒さが嘘のように5月は急に暖かくなって、月末は20度を超える日が何度もあり、初タンポポ(5月初旬)が例年より1週間以上も遅かったのに、新緑は例年より10日ほど早く5月中に緑になるという、まさに一気に初夏になった感じです。もっとも陽気は長続きせず、金曜からは5度前後の寒風(金曜は平均風速20m/sでほとんど歩けなかった)が吹いています。

 さて、今年も5月21日に開かれた ハーフマラソン に参加して来ました。今年で6度目となり、数年前からspacial classという枠が私のため(毎回私一人だから)にあります。 昨年 は気温2度の大雨から後半吹雪に変わるという最悪の天候に、16.6kmで断念しているので、今回は2年ぶりの完走となります。
 一応、毎年記録を目指してはいるのですが、今年は4月まで長距離歩行(5km以上)を全くやっていない(とにかく歩道の除雪が酷くて歩けなかった)ので、今年は(2年前の3時間47分30秒)より若干遅い程度、具体的には3時間50分を取りあえずの満足ラインに設定してスタートしました。結果的には2年前より1分20秒遅いゴール(3時間48分50秒)で、しかも2年前より速度が遅くなる条件がいろいろあったので、それを考えると実質的にはベストタイムかもしれません。ただ、それでも遅かった事実は確かで、気分としてはもやもやします。ちなみに記録上は3年前の3時間46分20秒がベストですが(この年は砂利道が長かったので、それがなければ4分ほど早かった筈)、2年前に変わった歩行器が(タイヤなどの「改良」で)重くなって1kmあたり20秒ほど遅くなっているので、実質的には2年前が(砂利道などロスがないにもかかわらず)ベストの筈です。
 今回のハンディは、コースが以前よりも更に不利になったこともさながら(工事もあった)、なによりも介護が全体の1割程度しか一緒に歩かなかったことです。スタートから300mと、10-11.5km地点(周回コースを2周する、その2周目の始め)とゴール前500mだけで、他の地点での給水などで時間を食ってしまいました。更に、独りぼっちということで歩き方が若干慎重になった面もあると思います。逆にいえば、介護が一緒だったら公式記録すら更新していたかも知れません。
 にも関わらず、歩いていて「今年は遅い」と感じてしまいました。最大の理由はピッチが上がらず、スタートから始めの5kmだけで2年前より4分も遅かったことです。9km地点までは最悪の天候だった昨年よりも遅かったのですから(逆に言えば、昨年はそこまで好調で、16km地点でも今年より1分余り遅いだけのペースだった)、今年のスピードが落ちているのは確かです。
 そして、そのくらい無理のないペースで歩いたのにも、しかも、暑過ぎず寒過ぎずの絶好の天候だったのに、2周目は1周目+4分と、25度近い暑さだった3年前と同じ落ち具合で、18km地点では、2年前(前半を飛ばし過ぎて後半息切れした)に比べて7分以上も遅いという展開となりました。幸い、その後ペースが落ちることがなく、結果的には1分あまりの差で済みましたが(そしてあと500m長かったら今年の方が速かったと思う)、余りの遅さに「歳」を感じてしまったのは事実です。もちろん、これが歳のせいなのか、大会3週間前まで5km以上を歩く機会が無かった(道が歩ける状態ではなかった)せいなのかは分かりませんが。
 一方で「事実上単独で歩いた」というのは自信になりました。もちろん普段の歩行と違って、この手の大会では係員があちこちに立っているうえに、異なる時刻にスタートしたハーフマラソンの部(45分後スタート)や10kmの部(2時間半後スタートと3時間後スタート)がひっきりなしに抜いていってくれるお陰で、たとい転倒しても困らないという安心感があるので、一人で歩けたと言い切るには難しいですが、進歩のひとつであることには変わりません。帰りのバス(5時間20分)も単独でしたが(家族と合流した介護にバスに乗せてもらう所まで手伝って貰って、終点で別の介護に落ち合った)、飛行機や汽車に比べると遥かに楽というのが正直な感想です、こちらは挑戦にも何にもなりませんでした。
 ちなみに、大会全前日までは介護と一緒に歩くつもりで、介護も乗り気でした(彼女は大会2週間前の18km歩行=アイスホテルの少し先からアパートまでを一緒に歩いている)。しかし、その週に限って寒風が吹き荒れる天候で風邪を引いてしまったのです(それでも340m離れた街まで一緒にきてくれただけでも感謝)。大会当日も風邪は直らず、結局、鍵となるところだけを付き添って貰うに終わりました。まあ、風邪を引いたのが、海外(出張とか)でなく、彼女の家族が住んでいる街だったのは不幸中の幸いと言えますが。

 さて、その後の歩行状況ですが、何故だか段々遅くなっています。貧血ではないので、白夜で疲れが溜まっているという線が強いのですが、例年だと、ハーフマラソンのあとから調子が上がってくるので、ちょっといぶかしんでいる所です。特に問題になるのがピッチで、1ヶ月前は1分あたり110歩近かったのが今は何度歩いても105歩/分が限界で、太腿の休養の方法に問題がある気がします。一時的なものだろうとは思いますが、こればっかりは一夏のデータを揃えるまで分かりません。

 最後に無駄話です。
 マラソンの帰りは、今年も昨年に引き続いてバスを使いましたが(行きは汽車)、今年もまた途中でトナカイが出ています。2年前、介護の車を使った時もトナカイ(放牧)が出ていたので、この時期は必ず出ると言って良いでしょう。出る理由は、雪融け後に真っ先に下草が生えるのが路肩の土手だからです。
 トナカイは馬鹿なので、車から逃げる時に道路沿いに走ったりすることもあるので、遠くで見かけたら徐行するしかありません。そして私はスマートフォンを持たない(あれは持てないしタッチパネルは使えない)のでビデオはおろか写真も取ることができないのがちょっと残念です。
 あと、行きの汽車で、単線の離合所の工事が目に付きました。数年前に(鉄鉱石の輸送力が限界に達しているので)鉱山会社が複線化を目指す発表(鉱山会社は金を出すだけだけど)をした際に、先ずは現在の離合所の離合距離を伸ばして68両(昔は54両対応だった)の長さでも離合できるようにして、更に離合所を増やすという計画が出されたのですが、それが実際に進んでいる感じです(昨年も工事している場所はあったけど、今年は圧倒的に多い)。これが完成するだけで、旅客の離合待ちも短くなることが予想されますが、同時に複線化という目標もあながち夢物語でないかもしれないと感じました。都道府県で唯一(路面を含めて)全ての線路が単線である宮崎出身としては複雑なものがあります。

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