2013-1-20
山内正敏

　寒かったり暖かかったりしますが、全体的には例年通りの冬です。ただ、天気と除雪と介護の体調という要素が全部揃う日が少なくて、あまり外での歩行（３キロ以上）が出来ておりません。その代わりに松葉杖や自転車の訓練を頻繁にしています。

　松葉杖は昨年まで重い冬靴（足首をすっぽり覆う）中心だったのを、今年は安定性の劣る運動靴を主に使って訓練しています。当然ながら、運動靴としての記録は、急いで歩く歩行（交互に杖を使う）も両杖を持ち上げて歩く訓練も記録を更新しているし、またベストでない平均的な記録も伸びておりまが、重い冬靴で昨年出した記録にはまだ及ばず（もちろん重い靴でたまにやる訓練でそれは更新していますが）、足首の安定度が重要である事がわかります。ただ、足首まで運動神経が再生（正確には神経が届く）には、まだあと５年１０年はかかる筈なので、出来る所（膝とが膝の直ぐ下とか）から少しずつ安定度を上げなければなりません。
　室内用自転車の方は１１月に引き続いて１２月も快調でしたが、クリスマスに自転車が壊れてしまって、買い替える羽目になってしまいました。正確には壊れたというより土台がぐらついて来て何時転倒するか分からなくなったのですが、ベダルやギアの損傷よりも遥かに怖いタイプの劣化だったので、寿命と言えるでしょう。寿命３年余り（1500kr）というのは、初代（2000kr）の寿命６年の半分で、普通の自転車よりも遥かに短いですが、まあ、この手の非耐用性は「健康云々機器」ではいつもの事なので諦めています。ちなみに２台とも、買って１年以内に壊れて無料交換しているほどに悪品質ですが、そのメーカーは今でもキルナのスポーツショップではメインのようです。
　ともかく、選択の余地がないので、３代目（2500kr）の購入しようとしたところ、数年前までは色々な種類の自転車があったのに、今回は扱っている種類が大幅に減って、代わりにルームランナーとか足踏み器とかの色々な種類の健康機器が幅を利かせていました。それでも、なんとか私に十分に使える奴があったので購入しましたが、前２台と同じメーカーの癖に（なので耐久性に不安がある）、前の２台の一番重いギアとよりも、今回買った奴の一番軽いギアのほうが重くて驚いています。前の自転車が軽く感じられる様になった私には好都合ですが（７年前から一番重い段しか使っていない）、退院２年までの私だったら困っていたでしょう。

　さて、冒頭に書きましたが、松葉杖や自転車に比べると歩行器での訓練はあまり出来ていません。その理由は主に除雪の悪さと介護の風邪です。介護の風邪というのは毎年の事ですが、先週先々週は、臨時介護のアレンジがほとんど出来ずに、研究所にも病院にも行けない日が何度もありました。臨時で来る人も、今までような高卒組とか就職活動組ではなく、年配の、どちらかというと今まで（今も）就職に熱心でなかったような人たちばかりで、キルナが慢性的な人手不足に陥っている事が伺われます。
　とにかく、ちゃんと仕事をする気さえあれば鉱山がかなりよい給料で男女関係なく採用するするから、高卒から数年の若くて元気な連中は尽く売れてしまって、その煽りで他の（デスクワーク以外の）職場が尽く人手不足に陥っています。実は、雪かきがおかしいのも、今年から明らかに新人らしき人が雪かきをしているからで、まだらが多く、酷い場合には途中までしか雪かきしていなくて、騙されてその道に入ったら最後は雪まみれになったという事もある程です。それはタクシーも同様で、誰かが病気になった時の代わりが見つからないとベテラン運転手が嘆いていました。まあ、好況である事自体は長い目では良い事だし、家でも仕事が出来るので（家の方が能率が良い事も多い）、臨時介護が見つからないのは諦めるべきなのかもしれません。

　最後に例によって無駄話です。
　前回お知らせしたように、東京直行便が就航するほどにオーロラ観光客の増えているキルナですが、実際にデータを調べると、太陽活動極大期であるにもかかわらず、黒点数は少なく、黒点の爆発はもっと少なく、地磁気活動（オーロラ活動）に至っては、９０年代の太陽活動極小期程度しかありません。なんでも、約１１年で増減する太陽活動（特に黒点数）は、更に９０年程度（８〜９周期）毎にうねりの極小になると言われていて、今回の太陽活動極大期がそれに当たるようです。海の波が一定の大きさでないのと同じようなものです。ただ、現在の低い活動は太陽活動だけでは説明出来ないみたいで、それは今後の研究の課題となります。ともあれ、オーロラのベストは黒点が爆発しやすくなる数年後の方が良いのかもしれません。