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リハビリ記録その3
2002-12-31 山内正敏
旧年中はリハビリへの御声援どうも有難うございました。
キルナはこの一週間マイナス30度の寒波で、比較的暖かい当アパートでもマイナス20度から25度で推移(極夜なので一日中同じ気温)しています。街は極夜ですが、高いところ(丘の上のアパートの5階)に住んでいるお陰で、25日には時期はずれの太陽を地平線ぎりぎりに拝む事ができました。正確には太陽の蜃気楼が地平線に浮かんでいるのを見た訳で、南の街が大寒波に襲われたお陰でかほどの強烈な蜃気楼となった模様です。例年だと丘のてっぺんですら初太陽は年末年始で、私が今までに見た一番早い初太陽は12月30日でした。12月25日の初太陽は地平線ギリギリに左から右に移り、地平線の凸凹に伴って何度も出没を繰り返して(2分+10分+1分+2分)、地平線の立ち木の左から右に移って行く様子すら分かりましたが、こんなのは北極圏に十年以上住んで初めての経験で、新しいアパートの立地の良さを実感しました。
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病院の外来リハビリは12月19日から1月6日までお休みです。その間の自主トレの為に床マットや歩行器が貸し出されて、前からある自転車2台と併せて、アパートはあたかもジムのようになっています。床運動は寝返りの練習や起き上がる(=座る)練習をやっており、歩行器では腰を出来るだけ伸ばして立ち続ける練習をしていています。ただ、冬休みで気が弛んだせいか、極夜で元気が無くなったせいか(入院生活で夏に太陽をろくに浴びていないので、今年の極夜は例年より生理的に厳しい)、腰痛だの風邪だのに悩まされ、普通の週末の3分の2ぐらいしか練習していません。それでも若干の進展はあります。
先ず、立つ練習(2人の補助に足や腰を支えて貰いながら、電動式の歩行器に両腕で乗りかかる様にして支え台を上げて貰う)では、腰をかなり伸ばす事が出来るようになって、歩行器に上手く立てば、腰と膝を伸ばした状態で、殆ど全体重を腰にかける事が出来るようになりました。但し、これをやると膝の関節に負担がかかるので、訓練と言える程にはやっていません。また、今年最後のプール(12月18日)では、お腹ぐらいまでの深さであれば3秒ほど立ち続ける(足で水底を踏み締める)事が出来るようになっています。あと、浮きを使って平泳ぎ(自力)の練習も始めていますが、10回ぐらいかいでも 50cm 位しか進みません。足の練習と云えば、電動式でない普通の屋内自転車のペダルを車椅子に座ったまま漕ぐ事が出来るようになりました。ただし、今の段階のリハビリには電動式の方が良いので、2月末までリースを続けます。
手の方は、腕力が更についた他、手首の筋肉が少しだけ戻って来て、手首を固定しなくても、両手を使って特製コップで水が飲めてお菓子程度は食べられる様になりました。但し、これをやると手首の関節に負担がかかって関節を傷める可能性があるので、普段は手首を固定しています。指の方はまだまだで、未だに殆ど固まったままなので、指の関節をほぐす柔軟を相変わらずやってもらっています。問題は小指薬指の曲がり方がおかしい事で、レントゲンを撮って貰ったら、左小指の第三関節がずれている事が判明して(レントゲンの医師には分からず、僕が写真を見せてもらって主治医に指摘して変形が分かると言うもので、このことからキルナに手指の専門家がいない事がわかる)、対策に苦慮しています。
介護生活ですが、先日、介護の為のパーティーをやったら、その後のコミュニケーションが少しスムーズになったようです。但し、ローテーションの穴あきは相変わらず頻発し、特にクリスマス前後は風邪が猛威を振って、やり繰りがつかなくなって、たまたま見舞客が来ているのを頼りに昼間ほっとかれる(呼び出し介護に2時間置きにきてもらう)と云う事態も生じています。パーティーは他には2ー3回だけで、よって師走にもかかわらず酒を飲過ぎる事はありませんでしたので御心配なく。
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