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リハビリ記録その152

2015-7-5
山内正敏

 今年も雨や寒猛風の多い6月で、夏が10日ほど遅れております。にも関わらず昨夏の好天の影響で、今夏は花粉の量が凄まじく(植物が「枯れる」ことを恐れて子孫を多く残そうとするから花芽が増えるらしい)、10日ほど前から酷い目にあっていて、ここ数日は花粉症性の下痢に見舞われている程です。

 とは言え、歩行の方は調子良く、3km、5km、8kmのいずれでも、2年前に代えた歩行機(以前のより3〜5%遅い)での新記録を出しております。長距離はともかくも、3km歩行で記録が出ているのは、この2週間ほど、通勤で市内バスの終点まで行って、そこから研究所まで3km歩いていたからです。現時点でのベストは3.0kmを26分30秒で、これは小中学校の頃の徒歩通学(2.5km)に信号込みながらも40分かかっていた事を考えると、十分に速い通勤速度と言えるでしょう。
 なぜこんな面倒な事になったというと、学校の夏休みの9週間(6月第3週から8月第3週まで=休暇の季節)はバスが大幅に削減されて、朝8時のバスだけでなく午後6時半のバスも休止し、それに加えて、今まで唯一研究所に直接乗り入れていた朝9時発(9時25分着)のバスが、今夏は9時40分発かつ、研究所に乗り入れなくなり、帰りも、今までの4時40分(夏は1便のみ)が4時10分に繰り上げになって、中途半端になってしまったためです。朝、家で仕事をすれば良いだけの話でもあるのですが、朝8時少し前に家を出るのが習慣になってしまった関係で、8時15分に研究所の3キロ先につくバスに乗って8時45分に研究所に着くオプション(学校期より20分遅れ)の方が、やや「短い距離」の歩行訓練もついでに出来るので、魅力的に感じた次第です。
 一方、夏のもう一つの恒例である、屋外での松葉杖訓練は、道路が砂利まみれ(凍結対策の砂利の掃除が例年より1ヶ月遅く半月だった)為に、今もって3回だけですが、それでも既に新記録を出しています。あと、(昨夏から本格化した)足首に固定器の類いを何もつけずに歩くのも、1キロ以内の買い物のデフォルトとなっていて、ことさら意識しなくても、足をきちんを持ち上げて、足先が垂れ下がる分(足首に筋肉が無いため)を上手くキャンセルしています。ただし、慣れ切った今が一番危険(足が十分に持ち上がらずにつま先が引っ掛かって転倒する恐れがある)なので、意識は出来るだけし続けようと思います。
 リハビリ以外では、身障者タクシー制度が創設以来初めての大幅な改変となって、今までどの街でも、市が契約するタクシー会社に電話して予約していたのが、県ごとの統一予約センターとなって、電話をかけられる時間も平日6〜20時、週末10〜15時に制限されるようになりました。予約自体は別に時間制限がかかっても良いのですが、問題は予約ミスがあった場合です。
 私の経験によると20〜30回に1回は予約時間や場所が間違って入力されており(受付が人間である以上、この種のミスは絶対になくならない)、今までなら予約時間から8分経っても現われない時、タクシー会社に確認の電話を掛けていました。それが、新しいシステムだと時間外では確認が不可能になります。一番の問題は、飛行機に乗るときで、キルナ発の飛行機が1日2便(朝6時と13時)であることから、空港に行く場合、朝5時前にタクシーに乗らなければなりません。そんなとき、予約ミスがあったらどうなるか、と思うとぞっとしません。10月後半の日本行きではこの飛行機を使うので、どうなることやらと今から戦々恐々としています。帰りもキルナ空港着が22時過ぎなので、こちらも問題になります。
 旅行と言えば、日本だけでなく9月最後の週にもフランスの会議に出る事になりましたが、それに連れて行く予定だった介護が、予約をしようとしたその日になってドクターストップがかかり(国外旅行禁止令)、ぎりぎり予約しなくて助かったと思った反面、誰を連れて行くかで少し悩んでしまいました。というのもフランスの方は安心して任せられる介護がおらず、日本の方は、あまり長く働いていない人を連れて行くのが他の人に不公平に感ぜられたからです。今のところ、フランスが今春20歳になった現介護、日本は今月19歳になる旧介護の予定ですが、まだ予約はしていません。なので日本では、20歳前後のお子さんが居られる方に介護の暇な時間の面倒を見て頂けると助かります。
 ちなみに、フランス出張はクリスマス休暇返上で書いた欧州宇宙機関(ESA)のミッション提案がらみです。提案の方は(最終候補3件だけを選ぶ)2次選考で落ちましたが、落ちた理由がはっきりしていて、改善できる見通しがついているので、次回(これは意外と早く2年後ぐらい)に再提案すべく既に始動しています。次回が責任者として提案できる最後のチャンスだと思います(それ以降はもっと若い人が申請者にならないと、ミッションが引退に間に合わなくなる)。

 最後に例によって無駄話です。
 ラップランドの一部には、夏至の日に(視界に入る1区画で)7種類の(雑草の)花を見つけたら幸せが来る(あるいは願いがかなう)という話があるらしく(介護から聞いただけなので真偽は不明)、それを聞いて以来10年以上、毎年夏至の週末の散歩で花の種類を数えているのですが、例年なら道路沿い(花の種類が豊富になる)で1区画7種以上、トータルで10種前後見かけられる花が、今年はタンポポとナズナっぽい何かともう一種の3種だけで、7種揃うには更に1週間以上待たなくてはなりませんでした。こんな他愛のないことでも10年も続ければきちんとした統計になるのは楽しいものです。惜しむらくは、毎年きちんと統計を取っていなかった事でしょうが、これはカメラが無いとどうにもなりません。実は同様の統計は研究所敷地内で見られるタンポポ開花でもやっていて、ついでに私がスポンサー(賞品はアルコール)になって、予想大会も所内で行なっております。こちらは5月のイベントとなります。
 夏至と言えば、もう一つ、夏至際の夕食の際に聞いた話があり、それによると、南部スウェーデンでは夏至に苺を食べるのが習慣になっているそうです。なんでも、その為に苺は効果で、苺を畑ごと盗む苺泥棒が本当にいる模様です。そのせいか、昔は苺泥棒=絞首刑だったとか。たかが苺ですが、確かに分かる気はします。もっとも、ラップランドには関係無いでしょうが(なんぜ野いちごの季節は8〜9月で、しかも自由に取れるから)。

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