一人称

出張中です。
予定通り、書いております。

最近、徒然っと書かなくなったのはなぜか、と自省してみますと、
「一人称問題」ということが考えられるな、と思い当たりました。
これは、作文中で用いるべき適確な一人称がない、ということです。

どういうことかわからないでしょうが、コラムを書いていて、
「わたし」とか「ぼく」とかといった一人称を使いたくないという
心理が働き、筆が進まず、めんどくさがり屋の"私"は途中で書くのを止める、
ということなのです。

なぜ、「わたし」とか「ぼく」とかいったことばを使うのがいやなのかは
具体的には表現できないのですが、
会話しているときに一人称を何と呼んでいいかわからない、
「おれ」「ぼく」「わたし」「わたくし」、、、、
という心理に似ているのでしょうか。
作文自体が少々安っぽくもしくは
ありきたりに見えてしまう気がするというカッコツケ心理なのでしょう。
さっきの"私"とかいた例もちょっとこっぱずかしい心理に陥ります。
または、私的な意見を述べることをはばかっているのかもしれません。
できるだけ一般化しておいたらここでの発言の責任逃れができるという心理です。

理由はいずれにせよo的にいやなものはいやとしかいわざるを得ないのです。
このような心理lにわかってもらえるのでしょうか。

さて、日記や短信では、回避方法はあります。
一人称の主語は省く、という手法です。
これは結構使えてрRラムでは多用してきました。
しかし、コラムだと結構しんどいときがあるのもまた事実です。
長文ですから、主語がないとしっくりこない場合もありますし、
文章全体のテンポ・リズムが変わる、という場合もあります。

また、"私"は一応論文を書くのも仕事のうちですから、いくつか論文を
書いたことがあるわけですが№@はあります。
「受動態」というテクニックです。
「私は何某であると考える」という文を「何某であると考えられる」
とする方法です。
考えているのはどちらも自分なのだけど、
受動態にすると主語を明確にしていないので
考えている人をより一般化できる、という利点(?)もあり、論文中では
多用します。論文は客観性が大切なので{的に能動的な表現は
まったくないわけではありませんがB
しかし少々硬くなってしまうという欠点があり、こればかりに頼るのは
どうかとも思います。

そこで、新たにこのコラムで使う一人称を考えてみました。

「私」一般的過ぎる、ちょっと硬い。
「僕」一般的過ぎるRラムや筆者の性格に合わない、語感が軽い
「筆者」二人称的な表現とも取れる、申請書みたい
「吾輩」語感はいい。でも時代小説。ねこである。
「おれさま」語感はいい。このコラムの筆者の性格にはあってるのかもしれないでも三人称。ネタ。
「おれちゃま」語感が軽い。このコラムの筆者の性格にはあってないと思う。そして三人称。コッカ。

わがままだと思われるかもしれないですがB
そう考えると\現が最もしっくりきているのではないかと思い当たります。

「フタアナ」このコラムの筆者。一般的ではない。硬くもない、語感も軽くはない、一人称、ネタでもない。
「ナカムラ」中村さん。ダイブツリツ。パクらせてもらいました。いやがらないで。

これからもフタアナはがんばります。