Encode is "iso-2022-jp" or just "Japanese" (if the text is "moji-bake")

[リハビリ記録その189]     [ホーム]     [概略表]     [リハビリ記録その191]
============================================

リハビリ記録その190

2018-9-2
山内正敏

 7月ほど暑くはなくとも8月も平年より暖かく、爽やかな夏となっています。

 というわけで、休暇が終わって歩く日数は減ったものの、週末は歩行器で10km単位で歩いており、3日で30km近く歩いて、どの日も記録更新したこともあります。いずれも足首に何も補助具をつけないやつで、記録も伸びています。ただ、この歩行は、急ぐほど腕を使う率がたかくなるので、下手をすると足首固定器をつけた場合より膝上の筋肉(私にとっては一番重要な部分)を使いません。なので、タイムを目指す歩き方と、ゆっくり目に一歩一歩バランスをとる歩き方の両方の訓練が必要なようで、一筋縄にはいきません。
 あと松葉杖も脚力訓練に不可欠なのですが、7月後半の雷雨以来、道路の砂(冬のスリップ防止の為の砂が、道路脇から道路内に入って来ている)が多くて、転倒リスクは怖くてほとんど歩いていません。今日、1ヶ月ぶりに1km以上(3km半)歩いたのですが、やはり下りで松葉杖がスリップしかけることが多く、下りは普段の5割増の時間がかかっています(1ヶ月前も同じで、それで暫く休止していた)。
 さて、7月の「猛暑」(こっちの建物は熱を逃がさない構造になっているので、最高気温が25度を超えると、そのまま夜半を超えて寝苦しい)の機会に、7月末日は4年ぶりに湖で泳ぎました。前回は介護も一緒に泳いだのですが、今回は介護は湖畔でまっているだけで、それならと一気に40分以上連続で水に浮いておりました。ただ、足首が動かせないので、煽り足もカエル足もほぼ出来ず、腕だけで泳いでいる状態でしたが、それでも足の筋肉によかったのか、翌日から数日は歩行訓練で絶好調で、やはり泳ぐだけでもリハビリに良いようです。
 一方プールは夏至に夏休みを迎えたあと10週間の休みを経て再開したものの、再開早々塩素濃度の問題で閉鎖となっています。古いプールなので塩素装置が「新基準の低い値」を維持できず、昨シーズンも都合4回、計2ヶ月近く閉鎖になったのですが、今期も似たものになりそうです。ただ、一回だけプール訓練の出来た10日前は、昨年同期に比べると調子がイマイチで、脚力自体の訓練が不十分だということだけはわかります。
 とはいえ、スタミナは上記の3日で計30km歩いたように良くなっていて、それは自転車訓練にも現れていて、最長で1時間10分以上を2回もやっております。そして、自転車で使う筋肉と歩行で使う筋肉、立ち上がり・踏ん張りに使う筋肉が全然違うことから、立ち上がり・踏ん張りの訓練が相対的に不足してしまったように思います。
 8月で新しいことといえば、一週間前のストックホルム出張(キルナ発朝6時、キルナ着23時30分の日帰り便)でストックホルムで他の研究者と行動を共にしたことから、介護無しで一日を過ごしました。4年前にもロンドンからキルナへの帰りにストックホルム1泊した際に、同じ理由(この時はもっと手が多かったけど)で介護無しで過ごしたことがあり、この分だと泊まりがけ出張でも場合によっては介護無しが可能になるかも知れません。これは特に日本出張で重要で、というのも、介護が連続して働けるのは出張特例ですら最長11日(EUでは毎週最低1度連続35時間の休みを取ることが義務づけられていて、これを1週目の頭と2週目の最後にもってくる場合)で、それは日本で最大9泊しか出来ないことを意味しているからです。でも、途中に2日の休み(色々条件が重なるので35時間ではなく2日らしい)を介護が取れれば、より長く滞在できます。私用だけの帰省なら日本9泊でも良いのですが、仕事がらみだと9日ではちょっと足りないこともあり、来年を目処に実現したい所です。

 例によっての無駄話です。
 鉱山の伸深に伴う 街移転別サイト, 写真は下の方のpressbilderをクリック) の折り返し地点ともいえるキルナ市庁舎の移転ですが、 新市庁舎 がついに移転先で業務を開始して、旧市庁舎が閉鎖となりました。
 55年前に建てられた旧市庁舎は、その年に始まったスウェーデン全体の建築芸術コンテストで「スウェーデンで最も美しい建物」に選ばれており(時計台が鉱山の街を感じさせる)、その意味で、キルナ教会と並んでキルナ市の顔ともいえる建物でしたが(移転が無ければ200年は保ったはずで、建物ごと移動させる話もあった)、代わりに缶詰形状の市庁舎となっています。鉱山の街と言うイメージからかけ離れた、どこにでもありそうなデザインで、口さがない人は「スー・ストレームニン」(世界一臭い食べ物:日本では文字の誤読からシュールと読み書きする人が多くて、さすがにそれはない、と思うのですが)と呼んでおります。
 移転先は「建築予定地」という名の 空き地に囲まれて別サイト)おり、その近くにあるのは産業地区で、そこから簡単に歩いて行ける範囲には店も住宅もありません。恐らくは、国営酒屋(キルナ市=四国の面積に1軒しかない)が新市庁舎の横に移るまでは、他の店もできないのではないかと見ています。街というのは人間の計画とは無関係に発展する生き物だという実感します。

============================================
   []