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リハビリ記録その173

2017-4-2
山内正敏

 3月にしては風の強く、その分気温が高くて雪が中旬から緩み始め、それが毎日午後には凍結するので歩くのが非常に危険な状態が続いています。

 2月末に引いた風邪が抜けるのに一ヶ月もかかって、ずっとトレーニングの調子の悪い日々が続いていましたが、ようやく本調子に戻ってきて、少しずつ体を慣らしています。歳を取るほどに風邪の影響が長引きやすくなるようで、この先はリハビリの最大の敵は風邪ということになりそうです。それでも松葉杖、プールともに二月前半のやや好調な状態に戻っているので、今のところ焦る要素はありません。
 歳を取ると、疲れが残りやすくなるというのも体感しています。それが一番よく現れるのがプールで、前日午後に自転車訓練や長距離歩行をすると、必ずと言って良いほど、プール訓練で出来る事が落ちます。その一方で自転車訓練を2日連続、あるいは松葉杖訓練を2日連続で行なうと、必ず2日目の方が調子が良いので、単なる疲労ではなく、その訓練で筋肉の最適化が短い時間で起こってる可能性もありますが、この手の研究なんてきっと存在しないだろうから、自分でデータを集めるしかありません。もしかするとスポーツ選手の最適トレーニング方法に応用できるかも知れません。
 トレーニングでの一番のネックは、実は介護です。3月に(他の臨時介護がフルタイムの仕事に移った後任として)働き始めた2人の臨時のうち、一人は歩くのが全然だめで、もう一人は遅刻欠勤常習犯(さすがに来週末のシフトが終わったら、二度とシフトを組むことはないと思う)で、トレーニングが予定通りに進まない為です。それでも訓練をなんとか確保してはいますが、ちょっと困った状況です。
 介護といえば、新しい人が来るたびに、基本的な事を教える「教育」時間を4時間ほど取るのですが、その際に体の関節の柔軟を手伝ってもらう研修で、ベテランが手足の左半身、新人が右半身を受け持つのですが、ベテランの動きを真似る時に、きちんと左右対称で関節を動かせる人って、実は全体の3分の2もいません。今までに100人以上の統計によると、3分の1以上は鏡対象で動かす事が出来ないようです。高校の頃読んだ「ニホンザルの生態」という本に「猿真似できるという能力は頭の良さを示していて、普通の動物や下等なサルだと真似の能力を持たない」と書いてありましたが、こと鏡対象となると人間でも大変なようです。ただ、近年は私の方も慣れて、実際に仕事で関節柔軟をする時は、どんな介護でも2〜3回で完全に覚えるぐらいになっているので、昔ほど新人に対する負担はありません。

 最後に無駄話です。
 介護では鏡対象の問題を感じましたが、事務方の方は、60進法の問題が起こる事があります。例えば1時間30分+1時間40分+1時間30分という計算は4時間40分という答えのはずですが、社会保険庁の事務員(介護時間を算出する人)の中にはこれを1.3+1.4+1.3=4.0として4時間を答える者がいたりします。そのため、仕事時間の計算フォームでは、数年前に全ての勤務シフトについて10分、20分、、、、50分を0.167, 0.333, 0.5, 0.667, 0.833と書くように指示されたことがありました。今では、それがPDFで勝手に計算する方式になっており(非常に使いにくい)、再び同様のエラーが起こるのではないかと心配しています。高級な数学も大切だけど、こういう小学3年レベルの算数(ちゃんと分かっている子なら小学1年レベル)の教育こそ大切だという気がします。

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