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リハビリ記録その167

2016-10-9
山内正敏

 比較的温暖な日(=小春日和)の多かった9月で、それなりに外で訓練しましたが、後半は10月5日締め切りの大きな申請書の準備で週末すら潰れる日々で、ちょっと勿体なかった気がします。

 それでも、バランス関係で一応満足できる成果は出ています。
 先ず歩行器ですが、研究所で毎秋に行なわれている、土道5キロ半のレース(電離層アンテナまで往復)に3度目の参加をして(5キロ半歩いたのは昨年は初めて)、昨年より4分早い69分(7300歩余り)で歩きました。これは8月末に歩いたほぼ同じ距離のアスファルト坂道レースとほぼ同じタイムで、アスファルトの下り坂より平坦(若干の凸凹はや坂はOK)な土道のほうが速く歩けることを意味しています。
 ちなみに一番歩き難いのは交差点の多い歩道で、パリ出張では朝は1.8kmを30分で行けたのに、夕方(夕食後だったので別の道)は交差点が多いばかりでなく、下りが続いたので、2.6kmに1時間以上もかかってしまいました。安定した普段の歩行器でなく、旅行用の携帯歩行器を使ったというハンディはあるものの、速度が半分以下というのは、明らかに「歩道」の歩き難さを意味しています(これは日本の歩道も同じなのだけど、日本は坂が少ないのでどうにかなっている)。
 次に松葉杖ですが、タイムや距離は7月に比べると大きく劣るものの、1時間半以上の歩行を何度か行なっていて、そのお陰で、階段を松葉杖で登る訓練で、一段当たりの登りがきつめの階段で、体操療養師が私の体をほとんど持ち上げることなく登り切ることができるようになりました。坂道での長距離歩行は、確実にバランス+脚力を高めているようです。そのお陰か、プールでの訓練でも、夏前の状態にいち早く戻っています。そういうことなので、屋外での松葉杖訓練を優先して来たものの、10月となると降霜で路面が危うくなり、昨日今日は昼過ぎまで霜が残って松葉杖どころでない路面となっています。それでも昨日は午後1時間半ほど歩いたものの、もしかすると、これが今季最後の外での松葉杖訓練になるかも知れません。
 凍結道路や濡れた路面(温度が低いので半凍結状態になりやすい)はもちろんのことですが、乾いた路面でも車のゴムがアスファルトを埋めてツルツルになっているところは転倒のリスクがあります。実は2週間前に、それで交差点内で転倒してしまいました。幸い日曜朝9時だったので車が全くなく、ゆっくりと(歩行器を介護に支えて貰って)元の体制に戻ることができましたが(しかもその後1時間半も歩き続けた)、交差点内は横断歩道の白線も非常に滑りやすく(以前転倒したことがある)、魔物といえます。もっとも、2週間前の転倒の主因は、松葉杖先端に取り付けている滑り止めの先刺が完全に摩滅していたためで、早速取り替えたましたが、再挑戦した昨日は、凍結を避けて午後に歩いたため車が多く、私が通ったその直ぐ後ろを、車がほとんど減速せずに通過して、もしも先週にように後ろ向けに転倒していたら、確実に轢かれていただろうと、ひやりとしました。いつも車のいない時間帯を選んでいただけに「交差点は魔物だ」ということを失念していたようで、次回(来年?)からは交差点では(いかに信号があっても)歩行器に乗り移るように肝に命ずべきでしょう。「あの人は通過するはずだ」「後ろへの転倒なんてありえない」と思っているドライバーが全体の1%でもおれば、それで十分に致死的ですので。

 最後に無駄話です。
 1ヶ月前にパリに出張したのですが、出張先の大学(昨年9月にも訪問している)では入口で荷物検査をしておりました。空港のセキュリティに比べれば遥かにゆるいものの、検査であることには変わりなく、それがパリで行なわれていたことに、改めで、この1年間での変化を感じてしまいました。街のにぎやかさとかはあまり変わっていませんが、テロ「対策」によって人々の「自由な流れ」が少しずつ奪われていることは確かなようです。
 あとパリと言えば、空港の身障者対策が問題でした。なんと第1ターミナルと第2ターミナルとで全然違っていて、後者だと歩行器でゲートから外まで出られるのですが、前者だとゲートから出口まで歩行器では移動できません(チェックインも同様)。そのため、私は空港到着後1時間も「補助」のひとが来るのを待つ羽目になってしまいました。幸い、仕事のためのパソコンを持って来ていたので時間は全く無駄になりませんでしたが。そういうわけで、今後ドゴール空港第1ターミナルを使う時は、荷物室までの補助を始めから予約する必要があるようです。

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