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リハビリ記録その129

2013-8-4
山内正敏

 5月後半からの2ヶ月間は、季節が1ヶ月早く推移して、7月上旬には初秋8月の雰囲気までありましたが、2週間前に2度目の夏(1度目は5月後半)がやってきて、やっと日光浴が出来るようになりました。

 前回お伝えした介護の混乱は7月前半も続き、朝晩1時間半ずつという日が何日もありました。しかし、天気が悪かったのと、研究所に行かなければならない用事(会議等)がなかったのとで、影響は最悪とまではいきません。それでもリハビリが十分に出来なかったのは確かで、休暇の1週目は損した気分です。しかし、半月前から、やっと2人目の臨時介護(14年前にアフリカからきた移民)を得ると共に、正規介護が休暇から戻って来たので、今は「戻って来た夏」を存分に楽しんで、気持よく歩き回り、1日2時間以上は頭を使わないようにしています。
 歩くと言えば、2月からブレーキの調整待ちだった歩行器が、ようやく使えるようになって、何度かブレーキの微調整をした上で、1週間ほど前から本格的に使い始めています。ブレーキは、結局別の種類の歩行器(使用が終わったもの)の手すりフレーム一体型のブレーキを新たに取り付ける事になり、結果的に今まで同じブレーキとなりました。急にブレーキが見つかったのは、介護用品の修理センターのスタッフが変わったお陰らしく、やはりスウェーデン生まれの人のほうが、「厳密性を追求しない」慣れがあるようです。
 当然ながら新しい歩行器で色々な所を歩いたのですが、車輪が歩行器本来のものに戻った(今までは、車輪を何度か替えた挙げ句の、違うタイプの車輪になっていた)為に、摩擦が重く、平地の全力歩行で5%(疲れて来るとそれ以上)の差があります。きちんと調べると、歩くピッチは今までとかわらず、ストライドが伸びなくなっていて、それが重い歩行器の負荷の為となります。そんな訳で、今までタイムを計って来た各種のコースレコードは、取りあえずリセットという事になりますが、換算はそれほど難しくなく、今年でも「事実上のコースレコード」とかいう言い方は出来ると思います。本来の車輪に戻った利点もあり、それは静電気がなくなった(車輪が原因だった!)のと下りが摩擦で危険でなくなったことです。

 天気が良いのと、歩行器が新しくなったのと、ノルーウェーに向かうバス便が便利になったのを受けて、1週間ほど前に国境まで午後から日帰りもしてきました。午後2時のバスで片道2時間、そこからノルーウェー側に1キロ半ほど入って(峠の最高標高地点まで行った)、それから戻った後に国境の次のバス停(スウェーデン側)まで歩きましたが、よく考えたら車や自転車でノルーウェー側に行った事は何度かあるものの、歩いて行くのは初めてです。そのお陰で気付いたのは、国境を越えて草花の植生ががらりと変わってしまったことで、スウェーデン側はキルナの野草とあまり変わらないのに、ノルーウェー側では道路の峠のこちら側なのに全然ちがう花が咲いています。国境がまさしく分水嶺である事を実感しました。
 植生と言えば、スウェーデン側の木々が殆ど新緑を出していない事にも驚きました。1ヶ月以上の遅れで、野草や山渓の雪融けが1ヶ月以上早いのと対照的です。そのため、例年なら山々が緑と残雪のコントラストの筈なのに、岩肌と枯れ木の世界になっていて、そのお陰で地形の細かい構造がわかり、氷河の後の微細構造(横だけでなく放射状にもなっている)がはっきり見えるというボーナスまでついて来ました。午後日帰りとしては上々の半日で、来年からも休暇で天気の良い日にはやってみようと思います。ちなみにバス代は「キルナ市内」ということで、 以前 お知らせした「キルナバス券=年間1500円」が通用して無料でした。もっとも、そんな客は他に殆ど居らず、大抵は「山路線割り増し」の料金を払う観光客なので、「追加コストなしでキルナ住民が自家用車で山に行く回数を減らす」という目的を果たすのには良い方法の様です。
 歩行では日光浴を兼ねて出来るだけ肌を出すようにしていますが、その場合に問題になるのが蚊とクヌット(黒蠅の一種)です。今年は虫が出て来るのも例年より早く数が多いうえ、介護と一緒に歩くても私だけが食われる「人間蚊取り線香」状態になっているので、特に被害が出ています。結果的に早歩き(虫に追いつかれないため)の練習のなっているので、すべて悪いと言う訳ではありませんが。

 さて、先月お知らせした介護関係の新しい法律ですが、現地介護分の補助に関して「例外条項」がいくつかあるみたいなので、10月末に予定している日本行き(福岡+京都)で適用できるか、関係役所からの解答を待っているところです。もっとも、今回は新幹線移動に加えて、病気後初めての京都でうろうろする予定なので、例外に該当するかどうか関係なく、介護を連れて行く可能性はあります。その場合は、日本語を喋れない介護の「世話」を私がしなければならなくなりますが。

 最後に例によって無駄話です。
 正式参加が決まったTPPで、著作権も俎上に上るとの事で、科学(全ての論文に著作権が発生してしまうため)の障害になる事を 朝日webronza に書きましたが、他にネット小説作家と交流がある立場としての論点もあるので、それがらみで7年前に書いたものを大幅に 書き直し ました。暇を持て余している方はどうぞ。

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