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リハビリ記録その128

2013-7-7
山内正敏

 暑い5月後半が終わったあとも、温度が高めに推移した6月で、花や緑の深さが例年よりも3週間以上(昨年よりも一ヶ月以上)早く夏になってしまって、例年なら今が花満開の筈ですが、既に盛りを過ぎた感があります。落雷も非常に多く、研究所のプロトン磁力計が壊れたり、磁力計への接続機器が壊れたりと、管理者としては踏んだり蹴ったりで(街中も何度も停電している)、研究所のエンジニアが休暇を取る(磁力計が壊れても修理できない)この先5週間にこれ以上の落雷被害がない事を祈るのみです。

 気持よく外を歩ける気候に加え、体調も良好で、研究所からアパートまでの8キロ半歩行は、歩いた3回とも1時間半以内で、一番速い時で追い風ながら1時間25分以内で歩いて、昨秋に出したベスト記録を更新しております。また、坂道ばかりの10キロ半のコース(平坦部は1割)でも1時間46分と、これまたベスト記録を更新しております。白夜で睡眠不足気味の蒸し暑い季節というハンディを考えたら望外の出来で、今の体調でハーフマラソンを歩いたら3時間半で歩ける気がします。
 しかし、ここ半月ほどは十分な訓練ができていません。というのも、2人の介護のうちの1人(フルタイム)が休暇に入る2日前に、もう1人(ハーフタイム)が老人ホーム(フルタイム)に引き抜かれて、正規介護ゼロの状態になってしまい、折からの介護不足(鉱山がことごとく人材を奪う)に加えて、夏の休暇シーズン(休暇期の臨時職には高校生すら駆り出される)で、穴を埋められる介護がまったく見つからなかった為です。
 更に、元々予定していた夏臨時(高校2年を終えたばかりの18歳)が、事前見学した際に、やることの多さに恐れをなして、1週目の予定をキャンセル(別の介護への付き添い)して2周目からになったり、10日前にやっと見つけた別の高校生(同じく2年を終えたばかりの18歳)が、見学予定直前に足を痛めて(松葉杖を使うほど)急遽延期になったりと、不運な事も重なりました。結局、朝1時間程度夕方1時間程度のみという日が何日もあり(金曜〜日曜の週末が2回に平日が2日)、何とかアレンジした介護も、一緒に長い距離を歩けるような人ではなく、折角の天気に何もできない日々が続きました。夏の臨時は確保は毎年の問題で、アレンジが困難になった事は何度もありますが、今回みたいに介護がまったく見つからない日が複数回もあったのは初めてです。元はと言えば、正規の一人が直前(アレンジの一番難しい時)に辞めたのが原因ですが、話を聞けば老人ホームでも人手不足の危機的状況だったようで、私なんかよりは遥かに重要度が高いので、思わず納得してしまいました。
 もっとも、訓練が全くできていない訳ではありません。介護を何とかアレンジできた日は、松葉杖(距離が短いから介護にも問題ない)をしたり、400mトラックで6000m〜7200m歩行をしたり(介護は記録をつける係)、病院のジムで平行棒訓練等をしたりしています。ただ、生活のリズムが完全に狂ってしまって、いずれもベストタイムを出すには至っていません。まあ、2週間後に正規介護が戻って来るまではこんなものだろうと諦めています。

 介護関係では、法律の方も7月1日付けで変わり、それによると海外旅行での現地介護のアレンジが難しくなります。具体的には、欧州(EU+北欧+スイス+リヒテンシュタイン)以外での現地介護は、国の補助が無くなって全額自己負担になるというもので、例外として介護の現地での急病の他、長期の仕事がらみの滞在とかがあるそうですが、これが私の日本滞在に適用できるかは不明です。こんな事なら無理してでも6月に日本に行けば良かったと思いましたが、まあ、介護を連れて行く旅費と、現地で介護をアレンジするのと費用はどっこいどっこいなので、次回の日本行き(10月に福岡+京都の予定)の障害にはあまりなりません。法律が変わった最大の理由は、旅行でもないのに親族の名前を介護に使う不正使用が多くなった為だそうですが、改正の方向が間違っている気がしないでもありません(まあ、多くの法律でそうだけど)。
 介護にまつわる話をもうひとつ。
 欧米には日本人より足し算引き算に弱い人が多いことは知られていますが、実際、こちらでは大学生、政府関係の数字を扱う事務職で、時間の足し算引き算をまともに出来ない人がいます。1人目はずいぶん昔のことで、社会保険庁へ毎月提出する介護の就労報告書で、分以下を100進法で足し算する事を社会保険庁側の担当者が要求してました。例えば10人の臨時介護がいて、それぞれの月労働時間が20時間30分だった場合、その合計は205時間の筈なのに、端数を0.30x10=3時間として203時間と書かないと報告書を決済してくれませんでした。当時は報告書を市の担当者が書いていて、市の担当者もおかしいと思いつつもそのままにしていたようです。何かの拍子に初めて報告書を見た私が、これは酷いとばかり、市の担当者に文句を言いましたが、市にとっての1%なんて誤差の範囲だったらしく、結局、私から社会保険庁側の上司に文句を言う羽目になりました。その2年後ぐらいに報告書の形式が、全てを10進数に直して書く形式に改められています。
 この時は、そういう人もいるんだ、という認識でしたが、今回、臨時介護の更に臨時(大学の夏休みの学資稼ぎの仕事で働いている)に、400mトラックでの記録つけを頼んだ所、ラップタイムの計算で14:23-10:51=3.72という小学1年生レベルの数字を出してくれました。どうやら、こちらでは算数で時間の足し算引き算の落ちこぼれをほったらかすようです。あるいはテストすらしていないのかもしてません。

 最後に例によって無駄話です。
 まず今回のスノーデン事件。7月3日のボリビア大統領特別機事件は、欧州が好きで住んでいる者としては非常に残念な事だったので、取りあえず コメント を書きました。暇を持て余している方はどうぞ。

 あと、書き物と言えば、この半年ほど朝日デジタルの一部である WebRonza というネット誌に科学関係の話を少しずつ書いております。 執筆分 を私のホームページに載せるのは相当に遅くなるので、活きの良い記事はWebRonzaの方をどうぞ。web版の朝日新聞の購読者はそのまま全文を、そうでなくても冒頭3割ぐらいが読めます。

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