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リハビリ記録その102

2011-5-1
山内正敏

 寒い冬が長く続いた割には四月頭に一気に雪解けが進んで、殆どスキーが出来ないままに歩行シーズンを迎えました。研究所からアパートまで歩いたのが4月13日で、昨年の4月12日とまったく変わらない春の訪れです。

 そんな訳で、長距離歩行を再開しています。今冬は例年になく『歩けない』天気&積雪事情だったので、長い距離を歩く感覚を取り戻すのに少し時間がかかりましたが、それでも復活祭週末(先週)は2日続けて10キロ余りを2時間でを歩いて、昨夏のスタミナとスピードを取り戻しています。もっとも、氷スリップ対策の砂利(乾燥したアスファルトの上にこの砂利があると逆にスリップの原因になって自転車やランニングに非常に危険)が一部しか除去されていないため、全力で歩けるのは大きな通り(歩道は砂利だらけで絶望的)に限られています。なので、この砂利が除かれる5月中旬までは『楽しい』速歩は出来ません。
 それでも、数日前は強い逆風と、乾燥砂利に悩まされつつも研究所からアパートまで8キロ半を1時間40分で歩き(昨年秋の無風のベストコンディションで1時間33分)、取りあえず合格点です。予定では3週間後に300キロ南の街(ルーリオ)で開かれるハーフマラソンに出るので、制限時間4時間(正式には3時間15分ですが、他の人より45分早くスタートする許可を得ています)で歩けるぐらいにまで調子を上げて行かなければなりません。
 外を歩けるようになった反動で、松葉杖や平行棒などのバランス系の訓練が急に減っています。靴が重い冬靴から軽い夏靴に変わったのに伴い、安定性も落ちていますが( 1年前に書いた 通りです)、夏靴でも両杖を上げたままの歩行はある程度できて、これもまずまずと言えるでしょう。夏の間はスタミナとスピードの訓練になるので、安定性は冬がくるまで維持程度で十分だと考えています。それでも、もっと暖かくなって、外でも松葉杖が可能になったら、外の道で両杖を上げての歩行訓練を始める予定ですが。
 昨年との比較と言う意味では、怪我をしないように予防する事も考えなければなりません。日が長くなって、その分睡眠不足=鉄不足になりやすい訳ですから、無理をしない程度のさじ加減というのもリハビリでは重要です。リハビリの最大の敵が故障である事は昨年身をもって体験したので、今年はその点に特に気をつけています。実は今年も4月頭から10日間ほど、昨年と同じように胃の調子が悪かったのですが、今年は医者なんかにはかからず(=間違った胃薬なんか飲まず)、貧血だけに気をつけるようにして体調を整えた結果、今は胃の調子が戻っています。
 他に気になるのが介護です。今の介護が秋からストックホリムで大学(インストラクターのコース)に行くので、またも秋に向けて新しい介護をリクルートしなければなりません。鉱山が絶好調を続けている以上、良さそうな人は、みなそっちに行ってしまい、人材確保が大変です。まあ、最後には何とかなるとは思いますが、スポーツ系の人が来るとは限らない事だけは覚悟した方が良いようです。

 最後に例によって無駄話というか、原発放射線の話の続きです。毎週のように新しい動き(文科省の学校への線量計配布とか、原子炉の冷却の進展とか、人々の関心の変化(事故探知よりも風評)とか、ガイガー不足とか)がある為に、先日お知らせした放射線測定ボランティアも暫時棚上げ状態で、今は、より優先度の高い事(土壌汚染問題など)に専念しております。例えばチェルノブイリ時の対策虎の巻を捜したりとか、そんな事です。一応、最新の動きは 有志科学者の議論に基づく、やるべき事のリスト (1週間前なのに、もう古い感じがする)や (個人的な提言)
にまとめています。マスコミとかに知られていない豆知識としては
* 森は(葉っぱ等に)放射性ダストを貯め易いから、福島の子供は登下校や部活では森を避けた方が良い(ロシアの資料と、いわき市での実測より)
* セシウムの農作物への吸収を減らす為に、同じアルカリのカルシウム(石灰)やカリウム(灰)をまくとよい(ただし、スウェーデンの土壌と農作物に当てはまる話なので、日本の土壌とかで有効かどうかは分からない)
* セシウムの内部被曝対策でも、カルシウムは有効
* スウェーデンの自然放射能は、御影石が多い(御影石は放射性物質が多い)為に、なんと建物の建材から、0.5-1 マイクロSv/時の放射能が出ている。
* スウェーデンでは校庭での放射能が1マイクロSv/時(年間 9mSv)に収まるというのが努力目標。 などがあります。

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