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リハビリ記録その89

2010-4-3
山内正敏

 2月後半より太陽活動が急上昇を始め、5年ぶりにオーロラの良く出た3月でした。この分だと、今度の秋にはオーロラ観光に良い状態になりそうです。

 3月と云えばオーロラだけでなくスキーの季節でもあります(寒すぎないし、夕方も明るいから)。そういう訳で、4週間前の(事実上の)初スキーの後も 何度か挑戦して、 結局3月だけで9回も滑りました。正確には滑ると云うより摺り足で歩くという感じで、松葉杖歩行よりも遅いのですが、それでも9回も滑ると、それなりにコツが掴めて来て『今の筋肉状態で一番楽な滑り方』をするようになりつつあります。
 一番速かったのは2週間前(5回目のスキー)で、陸上競技場(冬はクロカン用のスキースタジアムになる)の溝付きコース(1周360mほど)を3周1時間余りで滑りました。この時だけは時速1kmを何とか達成しましたが、その後2回同じコースを回った時は2周で1時間掛かる惨めな結果に終わっています。遅かった理由は1回がつるつるで滑り過ぎ、1回が新雪で進まなかった為で、それはそれで違う筋肉を使う良い訓練だったので落胆はありません。むしろ、気になるのはこのまま(私のとっての)スキーシーズンが終わってしまう事で、実際、今日なぞは、雪解けと凍結後の最悪路面状態でとてもスキーどころではありませんでした。健康な時ならともかく、バランスを取るのに四苦八苦している者に、再凍結雪でのスキーは無理です。そこまで酷くなくとも、氷点ぎりぎりでの新雪は非常に重く、溝がきちんと整備されていても異常に時間が掛かるます。要するに、ベストタイムが出る時期は過ぎてしまったと考えるべきでしょう。
 安心して滑る為には寒い方が良いのですが、そうなると介護が冷えきってしまって(私を支える為に常時手を露出して、しかも体は殆ど動かないから)1時間もサポートするのは不可能になってしまいます。そういう訳で、次のスキーは秋冬のシーズンをすっ飛ばして、もしかすると1年後になってしまうやも知れません。もっともリハビリとかスキー上達の為の訓練と云う意味では、ここ1ヶ月で、スキー上達の為に何処の筋肉を訓練すれば良いかが分かって来たので、その意味では1年後の再挑戦でも構わない気はしています。目標は溝の上だけでも介護の補助なしに滑る事で、そうなると介護の負担が減って気温への気遣いが減ります。それが来シーズンまでに可能かどうかは分かりませんが。
 ちなみに、スポーツの得意な介護だけでなく、普通の介護でも挑戦しており、雪質が良かった事もあって、無事に滑れてホッとしています。もっとも、転倒するような雪質だと話は別で、実際、10日前にツルツルの状態で滑った時(7回目)はスポーツ少女でないと無理だと痛感しました。この日は何度もバランスを大きく崩して、一度は雪の上に転倒しています。スキーに転倒はつきものなので覚悟はしていましたが、私の場合、そこから立ち上がるのが大変で、介護にかなり強く引っ張り上げて貰っても、両足とも前に投げ出された状態ではなかなか立ち上がる所までいかず、スティックの位置とか足の位置とかいろいろ替えてみて、1分ぐらいかけてやっと立ち上がりました。この日はスポーツの得意な介護だったのでどうにかなりましたが、他の介護だったら、スキーを外し歩行器を持って来てと、色々と手続きが必要だっただろうと思います。
 このように、スキーではスティックでバランスと取る訓練も兼ねるので、当然ながら松葉杖にも進展があって、1ヶ月近く全然長い距離(病院廊下の歩行)をやっていなかったのもかかわらず、先週は7往復(2.3km)を82分で歩き、実質的に2年前に膝バンド付きで出した記録(8往復94分)に追いついています。その他の項目でも少しずつ進展がありますが、その一方でスキーによる筋肉痛(膝のすぐ上の太腿が慢性的に疲れている)で、自転車訓練の方はさっぱりでした。その筋肉痛ですが、初スキーの後は2日以上も上腕と太腿が痛かったのですが、2回目以降は腕の痛みは無く太腿だけで、要するに、今まで筋肉の殆ど回復していなかった場所(それ故に筋肉痛すら殆どなかった)だけがずっと筋肉痛になっています。これは筋肉復活の為の良い兆候かもしれません。

 さて、4月に入った途端に、またも介護メンバーの変更話がありました。というのも、景気の急回復に伴って鉱山会社が大量の採用を始めて、昨年一昨年の高卒組(不況で採用ゼロだった2年間)にどんどん声を掛けているからです。特に今年度採用(6月の卒業に合わせた夏臨時+試験採用)の締め切りが3月31日だった事から、4月1日2日の両日には色々な人に電話(インタビューの日程を告げるものだけど、事実上の採用通知)があり、私の介護(スポーツ少女)と臨時介護(夏に予定していた)も鉱山会社に取られる事になってしまいました。給料が倍近く違えば引き止めるのも不可能です。そんな訳で、5月の介護から捜し始めなければなりません。幸い、今度辞めるスポーツ少女が私の所を気に入ってくれていてチームメートとかを紹介してくれそうなので、介護会社をわずらわす必要はなさそうですが、それでも安心は出来ません。まあ、これは若い子を介護として使う時の宿命でしょう。

 最後に例によって無駄話です。久々に 4月馬鹿の話 を書いたので、暇を持て余している方はどうぞ。
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