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リハビリ記録その16

2004-3-06 山内正敏

 あっという間に日照時間が12時間となり、私のみならず介護までも春眠に入って、惚け気味の毎日です。それほどに気持ちの良い季節の到来で、雪上を歩く練習が順調に進んでいます。
 まず、 歩行器で街や大型スーパーまで買物 に行けるようになりました。手始めは3週間前の露天市で、年に2回しか無いこの市の立った週末が偶々ぽかぽかと暖かく(−3度)、しかも片道 700~800m と手頃な距離だったので土曜日に行って来たのですが、この露天市から街のスーパーまでほんの一息の距離だったのでそこまで足を伸ばして、結局往復 2〜2.5km を2時間15分かけて歩いてしまいました。これに調子づいて翌日曜日は麓にある一番大きなスーパーまで往復2kmあまりを丁度2時間(30分買物)で行き、さんざん歩いたあとですら雪の急坂が登れる事を確認しました。下りのほうはもっと難しいので急坂(スーパーへの再短距離)は暫くおあずけでしたが、これも一昨日の夕方無事にクリアーし(=往復1時間45分)、電動式車椅子の役割(今まで買物はこれで行っていた)が一つ減りました。この分なら来冬には電動式車椅子は不要になりそうです。ちなみに露天市へは前回は(雪がなかったので)普通の車椅子、その前が電動式車椅子、その前が車椅子を押してもらって出掛けており(その前は寝たきり)、半年毎に確実に進歩しているのがわかります。
 松葉杖でも進展があり、距離が 500m(40分)に伸びたのに加えて、坂道の 登り下り が可能になりました。現在、一歩当たりに昇降できる段差が最大2cmで、例えば6%の坂だと一歩当たりの歩幅が 30cm まで、10%の坂だと一歩当たりの歩幅が 30cm まで、という事になります。他に2点バランスの練習も始めています。松葉杖で歩く時は、岩登りよろしく3点確保している(足と杖は交互にしか動かさない)訳ですが、それを、同時に動かす(つまり瞬間的に片足+1本杖で身体を支える)訓練を始めている訳です。
 一方、上半身はと言うと、先月ようやく改善の兆しを見せた左手小指の第3関節がかなり軟らかくなって、右手で10分ぐらい押し続ければ、介護の助力無しに正常に(関節が2つに分かれずに)曲がるようになりました。念のためにレントゲンを撮ってみると、1年前に斜めに繋がっていた関節がちゃんと真直ぐに繋がって、柔軟運動だけで指の変形が回復するものだと感心しております。と言う訳で、安心して指を毎日3〜4回ずつ曲げています。柔軟の効果は指だけでは無く、肩の柔軟のおかげで手が背中や尻に届くようになって、痒いところは概ね自力で掻けるようになりました。あと、上半身ならタオルで身体を拭く事も概ね出来るようになっています。発病から2年半で未だに 柔軟運動 が効果があるという事実はあまり知られていないように思います。
 プールは、一番浅い所(105cm)でも 手を使わずに立ち上がる事 が出来るようになった他、2番目に深い所(135cm)でも蛙跳びの練習を始めました。一番深いところと違って、本当に蹴らないと蛙跳びにならないので、結構悪戦苦闘しております。あと、3番目に深い所(120cm)で片足でのバランスを始めていて(今までは2番目に深いところだった)、現在、手で水を掻いてバランスをとっていますが、来月くらいには手を使わずにバランスが取れるのでは無いかと期待しています。

 仕事の方は公式には相変わらず50%ですが、実際には週に30時間ほどやっていて、少なくとも公式にも75%にまで上げられる筈(病院関連の時間が週に10〜12時間ほどあるから75%以上は不可能)ですが、念のために神経内科の先生に診てもらうのを待っているところです。で、きちんと診てもらう為にはウーミオ大学病院に入院しなければならないのですが、昨年10月からずっと入院待ちの状態で、目処が立っておりません。なんでも、神経内科フロアの改築の為、ベッド数が足りなのだそうです。昨年5月に入院した時も改築中でしたが、どうやらまだ終っていないらしい。まあ、今の段階では、たとい入院が1年遅れても回復に差が出る訳でもないし、しかも、学会シーズンの今月に入院が入ってしまうとかえって困る(同僚に代理発表して貰うポスター2件を抱えているほか、キルナでも会議が2つ入っている)と言う事情もあって、入院の方はそっと待っております。
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 その忙しいさなか、3月3日には日本紹介の話までさせられました。事の始まりは研究所のお祭り係が所員の出身国の National Day を今年から祝う(=皆でケーキを食べる口実を増やす)ように決めた事で、正式な National Day を持たない日本(外務省のホームページを見ると12月23日になっているが、これは国際社交上、National Day を持たない国では国王の誕生日を代わりに当てる習慣になっている為)の場合、 National Day をいつに選ぶかは日本人所員の間で随分議論になって、結局の所、欧米での National Day が(政治抜きに)無邪気にわいわい楽しめる日を指す実情と、甘いお菓子を食べるのに最適の日であるべきだという研究所本来の動機を考慮して、日本古来のお祝いの日が良いと言う事になり、世界共通の1月1日除いた、節分か節句(3月3日、5月5日、7月7日)か仲秋の名月に落ち着いて、その中でも特に日本的で、かつ中国や朝鮮に残っていないひな祭りが Japan Day に決まったのですが、ただ祝うだけで無く、当日には3月3日の説明を所員にしなくてはならず、そのお鉢が最長老の私に回ってきた訳です。
 この機会に日本の節句について web で色々調べました。時間はかかりましたが、いや、なかなか勉強になりました。第一に節句と言うのは飾り物+食べ物+植物の組み合わせセットであるという事。そこで、日本の祭りには祭り固有のお菓子があるという事を強調したら所員にも受けておりました。第2に、これは当然ですがひな祭りの由来と歴史。それを理解して、ひな祭りはつくづく日本的だと感じました。これなら、たとい将来研究所に中国人や朝鮮人が加わってもかち合う心配がありません。第3に、外務省のホームページにその手の説明が全く無い事。私の知る限り、日本大使館/領事館(=外務省)は日本紹介の素晴らしいスライドを少なくとも15年以上前から持っており、にもかかわらず、そのweb化すら出来ていない訳です。外務省からのリンク先にも余り良い説明は無く、特に写真が無いのが致命的で、要するに外務省サイトは日本紹介には役立たず、失望しました。
 良い説明はどこにあるか? 菓子屋や人形屋のサイトに多いのは当然として、ひな壇に関しては博物館のサイトが優れています。他に個人サイトにも良いところがあり、特に日本文化関連の中の花に関しては、某個人サイト(趣味でやっているらしい)が恐ろしく充実していて、そこのサイトだけで日本文化紹介の1時間セミナーが出来てしまうのではないかと思われる程で、早速了解をとって使わせて貰いました。感謝の念を込めてここにアドレスを記しておきます。
http://www.hana300.com/

 最後に例によってオーロラ情報と行きたいところですが、マンネリ気味なので今回はやめて、暇つぶしの話(
誕生日について )を一つ。暇のある方はどうぞ(元々は古いネタを4年前に充実させたもので、今回、オプションを更に増やしました)。

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